マウスピース矯正で
開咬は治療できる？
かかる費用と期間について解説

開咬とは、上下の奥歯を噛み合わせた時に前歯が開いている歯並び・噛み合わせの状態を言います。「オープンバイト」とも呼ばれる不正咬合の一種です。

開咬は、基本的には「前歯」が開いている状態を指しますが、患者様によっては奥歯でも同じような症状が起きることもあります。

前歯に空間が生じている歯並びを「前歯部開咬」、また、奥歯に空間が生じている歯並びは「臼歯部開咬」と呼ばれます。

食事のストレス

開咬は上下の前歯が噛み合わないことが多く、食事で食べ物を噛み切りにくいことから、食事のストレスや胃腸への負担につながる場合があります。

虫歯や歯周病のリスク

開咬により常に口が開き、口呼吸になることがあります。口の中が乾燥して菌が繁殖しやすい状態となり、結果として虫歯や歯周病、口臭を引き起こす原因にもつながります。

顎関節症を起こしやすい

開咬により前歯でうまく食べ物を噛めないと、奥歯ばかり使うことになります。顎関節に過度な負荷がかかることで顎関節症を引き起こすケースがあります。

歯を喪失するリスク

開咬によって歯にかかる負荷の分散が上手く働かない場合、奥歯など一定の部位に過剰な負担がかかり続け、歯の健康寿命を損なう結果につながります。開咬は不正咬合の中でも、とくに将来的に歯を失うリスクが高い症状とされます。

滑舌や発音への悪影響

開咬は、上下の歯に隙間ができることで空気が漏れやすい状態にあるため、特定の音を発音しにくいなど滑舌や発音にも影響を与える場合があります。

開咬をはじめ、マウスピース矯正は幅広い歯並び・噛み合わせの改善が可能です。アライナー（マウスピース）が奥歯の噛み合わせの面を覆うという性質から、マウスピース矯正は開咬の治療が得意とされています。

ただし、ワイヤー矯正とマウスピース矯正にはそれぞれメリット・デメリットがあり、また適応可能な症例は限られています。

ご自身の症状に適した矯正方法を個人で判断するのは難しいので、ぜひ一度お気軽に私たち専門の矯正歯科医にご相談ください。